仙台市民図書館の社会学コーナーで、力を入れずに読める気軽な本はないかとボンヤリしながら探しているときパッと目に入ったのが「3ヵ月回転勉強法」(中野雅至著、すばる舎)という本だ。
内容を簡単にみてみると、「資格試験などを受験するのであれば、3カ月単位でスケジュールを立てて勉強しよう」というもので、テーマが二つ以上の複数になるのなら「次の3ヵ月間で二つ目のテーマ、その次の3カ月間で三つ目のテーマを勉強する」というものだ。なるほどれなら計画も立てやすい。
また「休まないのは当然だが、できない日は10分でも時間があれば勉強しよう」というのもベストな方法だ。1日〇ページなどと資格試験の勉強計画を立てていると、仕事の都合でできない日が出てくると対応のしようがない。これが挫折の原因ともなる。
そのため3ヵ月計画を立てて、短期計画達成を図る。たとえ時間の捻出が厳しい場合でも、1問の問題であってもうまくやれば通勤電車の中でも問題を解くことができる。間違ったにしても、解説を読むことができるので役に立つ。
いわれてみれば、すべてがもっともなことだ。できないのは計画の立て方に問題があるわけで、ふだんの仕事の流れや生活のパターンをふまえて突発的な変化に対応できる計画を立てる必要があるわけだ。
3ヵ月展開シートは、本に書かれていたように、次のスタイルが基本になる。
新書で相場観 | 2週間 |
そこそこのレベルで新書 | 1ヵ月間 |
各論に突っ込む | 1ヵ月間 |
知識の確認 | 2週間 |
あまりにアバウトな方法だ。正確には1ヵ月を二つに割るのなら、15日間だろう。1ヵ月は30日の月もあれば31日の月もあるどころか、2月の月もあるから日数はもっと少ない。そんなことは当たり前だが、2週間の期間は15日間と置きかえて考え、1ヵ月の期間は31日間と考えれば良いわけだ。長すぎると思ったら復習の期間と考えれば良いではないか。
そこで次のように日程を考えた。
新書で相場観 | 15日間 |
そこそこのレベルで新書 | 31日間 |
各論に突っ込む | 31日間 |
知識の確認 | 15日間 |
海外というよりスポーツの世界では「週単位」での計画が多い。その意味では最初に2週間、1ヵ月目に4週間、2ヵ月目に4週間、最後に2週間がベストだと思う。著者は日本的な案件として計画日程の詳細を考えていないと思うので、こちらは活用する場合のことを勘案して余計な日数を重ねてもいる。
どれが正しいかは、自分の経験を何年か重ねるほかしか解決方法がないと思う。まずはやってみることが重要だろうし、あとは自分でアレンジすればよい。*1
ますは作って経験してみなければならない。3ヵ月計画なので、まずは自分で展開している「超メモ術ノート」で使うことを考えた。まずはA4の用紙に下記の「3ヵ月展開シート」を印刷する。なお、最初は15日間、次は31日間を2回、最後は15日間とした。日数が多すぎると思うのなら、復習期間と考えればよい。
次にアカ線に従ってカッターなどで切り取り、A5の超メモ術ノートに張り付ければ完成だ。あとは実行するのみ!
なお、表の中にある「M」はmonthで月表示、「D」はdayで日表示、「C」はcontentで勉強時間などを書いておけばいい項目欄だ。文字は半調(クロの50%)で記載しているので、そのまま上から書きこめばよい。*2
その下のスペースには、使用したテキストを書いておけばよい。またノートのページ展開にスペースの余裕があるから、空きスペースをメモや落書きなどなど思いついたこと、考えたことを自由に書いておけばよいと思う。
使ってみたいと思う人は、下記の3ヵ月展開シートをダウンロードするべし。なおこのシートはLibreOfficeのハイブリッドPDFで作成したので、LibreOfficeを持っている人はCalcで開くことができ、カスタマイズが可能だ。持っていない人は通常のPDF文書だ。
この3ヵ月展開シートを使ってみると、やはり3カ月展開シートは15日間、30日間、30日間、15日間の展開の方が使いやすいことに気がついた。こうしたことは使ってみないと分からない。
以前のPDFシートはハイブリッドPDFなので、LibreOfficeを持っているならCalcで元ファイルを開ける。そのため、2カ所の31日間のマス目を30日間に直すことも簡単にできる。しかしLibreOffice持っていなければ、それも不可能。そこで「15日間、30日間、30日間、15日間」としたハイブリッドPDFも置いておく。
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