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*お金をかけずに簡単にできる「速読術」練習法 [#ef5f6c25]
サンゴー企画的速読術を紹介したい。これまで速読術に関する本を読んだことがあれば、そのほとんどが眼球の運動や視野の拡大であり、さらに読み進むと○○○速読講座を受講 せよなどと書かれていたりもする。しかも、そうした速読講座は受講料は高額で、試しに受講してみようという気力も失せてしまうほど。通信教育もあるが、これも同様に受講料は高額だ。((2003年08月06日、記載))

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そこで登場するのが「サンゴー企画的速読術」である。なにしろ無料、どこの家庭にもある道具を使用するだけ。本を早く読めるようになりたいと思う方は、ぜひ一度試してみることをお勧めしたい。

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肝心の速読効果であるが、速読データを集計しているわけではないため、1分間で何文字といったデータはない。ただし“速く読めるようになった気がする”程度以上の効果はある。10分で文庫本1冊 を読めるようなレベルにはならんでしょうけど・・・。

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**準備するもの [#if056059]
まずは教材、練習道具として次の三つを準備する。

+鉛筆2本
++鉛筆、書けなくなったボールペン、割りばしでも何でもよい。要は鉛筆程度の長さと太さがあるものを準備する。
+本1冊
++エンターテイメント系の本1冊。これはミステリーでもSFでも気軽に読めるものなら何でもよいが、必ず読んだことのある本。そして文庫や新書サイズは不可。なるべくA5ぐらいのサイズは必要だ。
+根性
++これが一番重要。最初のうちは砂をかむような効果があるのかどうか分からないつらい練習が続く。これを乗り切るには根性しかない。

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**速読練習入門編 [#wf6e4e4d]
***1.鉛筆をくわえる [#i166d145]
鉛筆1本を口にくわえる。黙読しているようでも、知らず知らずのうちに音読をしているケースがある。鉛筆を口にくわえて本を読んだ時、のどや口がヒクヒクするようであれば、実は音読をしているのだ。鉛筆をくわえるのは、この音読を防止する効果がある。

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#ref(sokudoku001.gif,center,nolink,速読術その1) 

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***2.鉛筆のガイド [#h4d09f81]
次に、もう1本の鉛筆の先を視線のガイドとして本を読む。

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#ref(sokudoku002.gif,center,nolink,速読術その2)

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***3.練習方法 [#o46ba65d]
鉛筆を口にくわえ、鉛筆の先を視線のガイド役として本を読む。最初は、この方法で本を読んでいくのだ。音読のクセがあるとのどや口がヒクヒクするし、鉛筆のガイド役よりも視線の動きの方がたいていの人は早いと思う。&br;
重要なのは、この視線ガイド役となる鉛筆の動きを速くしていく。視線の動きが追えないぐらい速く動かす。これがポイントだ。

 最初の段階であるこの練習は、視線の方が速いし文字を読むにも鉛筆が邪魔。鉛筆を速く動かそうとしても、視線の方が速いので読むリズムもくずれてくる。しかも、音読のクセがあると口元まで読書のリズムをくずす原因となってくる。かなりつらい練習だが、しばらくは我慢して本を読み続けよう。

 

1-3 速読練習鍛錬編
(1)鍛錬の第1段階
 音読のクセがなくなったら、もう鉛筆をくわえている必要はない。
 この段階に達してくると、鉛筆の先が視線のガイド役を果たさなくなってくる。つまり、1行の文章の真ん中あたりに鉛筆の先を持ってくるだけで1行の文章が読めるようになってくるわけだ。視野が拡大してきた証拠で、ますます鉛筆が邪魔になってきて、ただうっとうしいだけになる。

 この段階でもまだまだ我慢が必要だ。

 

(2)鍛錬の第2段階
 第1段階を超えると、鉛筆の先を横に動かすような感じでガイドする。これだけで、文章が読めるようになってくる(と思う)。この段階になれば、もう鉛筆のガイド役は不要だろう。


(3)鍛錬の第3段階
 これ以上は何も語れない。なぜなら、実は鍛錬の第1段階と第2段階の中間あたりで練習をやめてしまったから……。根性がなかった。
 無料の簡単にできる速読術なのだから、ここまでくれば十分に目的を達成したと自画自賛してみる。

 

1-4 これを言ったらお終い編

(1)速読術(法)の実践者はいない?
 かなりの分量の文献や資料を読みこなさなければならない大学教授や研究者、あるいは新聞記者などのライターといった方々で、実際に速読法を実践してみた、実践しているという方をボクは知らない。でも、彼らは読むのが速いのだ。これは何を意味するのだろうか。

 彼らの読書方法を読んでみると、その多くは常に文献や本、資料を読んでいるということに気が付く。仕事上必要であるからという理由のほかに、気分転換においても本を読む、風呂から上がってビールを飲みながらでも資料に目をとおす、こんなことをしている。そして、それぞれの専門分野については、読むのも早い。

 結果として、普段からよく読んでいる。そして、これが日常的な訓練となりツボを抑えた読み方が自然とできるようになっているのだ。

(2)テーマを決めて読む訓練
 お金をかけずに読むスピードを上げるには、テーマを決めて、そのテーマに沿って、また自分の理解力に応じた本や文書を数多く読む訓練をするのが一番よいと思う。言うまでもなく自分の理解力を超えた内容のものは読めないし、だいたいは挫折する。

 こんな経験はないだろうか。かつてボクが遺伝子の記号論関係の本を読んだときは、遺伝子関係の専門用語が理解できずに4分の1読んだところで挫折。純粋理性批判(カント)を読んだときは、たった3ページで挫折した。時代小説、それも忍者ものばかりを読んでいたときは、かなり分厚い本でも2時間もあれば読めたが、次に海外ミステリーを読みはじめたとき、頭の切り替えがいまくいかず外国の地名や氏名が頭のなかに入り定着するまで多少時間がかかった。

 つまりテーマの理解力に応じて読むスピードは上がりもするし、下がりもするのだ。また、頭の中の引き出しの多さ(異なるテーマに対しての転換対応力とでもいおうか)によっても読むスピードは違ってくる。

 まぁ結論として、教養力の差が読むスピードを左右するということですな。

 だいたい速読訓練に使用するような簡単な内容の本ばかりが速く読めるようになっても、しょうがないでしょう。このコラムを読んでみようと思ってくれる方の目的は、他のところにあるでしょうから。

<参考図書>
「頭がよくなる本」プザン著、1982、12、東京図書

1-5 効果のほど

 実際、速読の効果はどんなものか? 「工学博士が司法試験の勉強中」というサイトを開設している管理人、にゃにゃさんは速読教室に通うなど熱心に速読術へ取り組んでいた。その効果について、次のようにレポートしている。

 速読教室に通ったからといって、1分間に何万字も読めるようにはならない。そうした人は特別な人であり、それぞれに個人差がある。

 速読の効果を感じられるときは、こんな時だという。

職場で書類を渡したとき、自分ならとっくに読み終わっているだろうなという頃に声を掛けても、まだ読み終わってないとき 

同時に配られた書類を読み終わって、その内容について問い始めたとき、まだ誰も読み終わってないので質問ができないとき。 

 詳しくは「工学博士が司法試験の勉強中」の「速読」、その中の「現状は?(過去に速読習っていた者として思うこと)」を参照されたい。

<参考サイト>
「工学博士が司法試験の勉強中」、にゃにゃ

 
 
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