#norelated #contents #br **OpenOffice.orgでPDF作成 [#raa5da06] OpenOffice.orgを使用していて、便利だと思う機能のひとつにPDFファイル作成機能がある。ボタンひとつでPDFファイルが作成できるし、編集だって可能。もちろん、印刷や編集の可不可のコントロールもできるし、このところ官公庁を中心に流行の記入フォーム付きのPDFファイルも作成可能なのだ。 #br PDFファイルで込み入ったコントロールをするのならともかく、単にPDFファイルを作成するだけならば、無料のOpenOffice.orgとAdobe Readerさえあればもう高価なAcrobatはいらないのではないかと思わせる。 #br そこで、単にPDFファイルを作成するばかりではなく、OpenOffice.orgのちょっと便利な使い方をみてみよう。 #br **簡単にPDFを作成 [#s16e4408] オープンオフィスでPDF出力をする最も簡単な方法は、ファイルを作成したらツールバーにあるPDFアイコンをクリックするだけ。これでファイル名と保存場所を指定すればPDFファイルの出来上がり。 #br #ref(ooo_pdf01.png,nolink,ツールバーのPDFアイコン) #br **PDF機能の拡張 [#id311e16] もう少しPDFファイルのコントロールをしたい場合、まずはオープンオフィスの拡張機能である「Sun PDF Import Extension」をインストールしておこう。「[[Extension>http://extensions.services.openoffice.org/project/pdfimport]]」や「[[窓の杜>http://www.forest.impress.co.jp/lib/offc/document/pdf/sunpdfimport.html]]」などからダウンロードできる。 #br ***普通にPDF作成 [#u5f42677] #ref(ooo_pdf02.png,nolink,around,PDFオプションのダイアログボックス) PDFにするページを指定したり、解像度を落したりする場合には、ツールバーの「ファイル」から「PDFとしてエクスポート」を選択する。 #br これにより、左図のようなPDFオプションのダイアログボックスが表示される。PDF出力の範囲(ページ指定)、イメージ(画質)などさまざまなオプションがある。画質については、品質を下げればいい。また「画質の解像度を下げる」からPDI単位で下げることが可能になっている。 #br ここを眺めていれば、動作についておおよその予測ができるのではないかと思う。 #br ***閲覧制限、編集不可、印刷不可などの設定 [#v4d08856] #ref(ooo_pdf03.png,nolink,around,セキュリティーのダイアログボックス) このダイアログボックスのセキュリティーを開いてみよう。「PDFドキュメントの暗号化」は、要するにパスワードがないと閲覧できないようにする設定だ。 #br さらに、「権限の制限」では、Readerではみられるが印刷のできない印刷不許可設定ができるし、Acrobatを持っていたにしても編集ができないようにする設定などが可能なわけだ。 #br このあたりの設定は日常の業務でも、よく使う機能ではないだろうか。 #br #br #br #br ***ハイブリッドPDF [#jf4e6e25] ハイブリットPDFファイルとは、「PDFにエクスポートする際に、編集可能なODFファイルを組込むことができる機能」という。要するに、PDFファイルの中にオープンオフィスのファイル形式であるODF形式を組み込むもの。ただし、その結果、ファイルサイズは大きくなるということだ。 -【&color(red){追記};】ハイブリッドPDFの作成方法は、業務日誌#35の「[[ハイブリッドPDFの作成>http://www.sango.edisc.jp/gn35/index.php?no=r477]]」のページに記載しました。 #br ***PDFを編集 [#k29b02b1] オープンオフィスのDrawでPDFファイルを編集することができる。オープンオフィスを使って自分で作成したファイルならともかく、他人様から送られてきたPDFを開いてみると、PDFの形式によるのだろうけど、すべてのファイルで編集できるわけではないようだ。時には文字化けもあった。 #br 一方、ハイブリッドPDFにした場合、オープンオフィスで開くと、そのファイルを作成したプログラムが立ち上がる。つまりWriterでハイブリッドPDFを作成すればWriterが起動するし、CalcでハイブリッドPDFを作成すればCalcが起動するわけだ。 #br **フォーム付きPDFファイルの作成 [#e9b561ca] #ref(ooo_pdf04.png,nolink,around,フォーム付きPDFファイル) 官公庁などで申請書あるいは届出書のPDFファイルを開いた場合、閲覧はできるしPC上でテキストの入力も可能。当然ながら印刷もできる。 #br ただし、Readerでは入力したファイルの保存はできない。このようなPDFファイルを見たことがあるだろう。いわゆるフォーム付きPDFファイルというやつだ。 #br フォーム付きPDFファイルを作成するには、Acrobat9以降で、しかも3万円ちょっとするようなStandard版ではなく、その2〜3倍もの価格のPro版あるいはPro Extended版を使わないと作成できないらしい。 #br しかし、無償で誰でも利用できるOpenOffice.orgであれば、このフォーム付きPDFファイルが簡単に作成できるのだ。この機能のためだけにオープンオフィスをインストールしても損はない。 :D #br ***Drawで作成する [#n9d6079b] #ref(ooo_pdf05.png,nolink,around,フォーム付きPDFファイルのサンプル) 左図はサンプルとしてパパッと作ってみたものだ。 #br フォーム付きPDFファイルを作成するには、オープンオフィスのDrawを使用する。Drawでフォームコントロールを表示させ、ここからテキストボックスやチェックボックスを配置する。完成したら、PDFにエクスポートするだけでいい。たったこれだけの作業でフォーム付きPDFファイルを作ることができるのだ。 #br どんなものか試してみたいという人もいるだろう。テキストボックス、ラジオボタン、チェックボックスを配置してみた下記のサンプルファイルで試して欲しい。 #ref(PDF_sample.pdf) #br サンプルとして作成したので、ボックスのラインがそろっていないとか、レイアウトがおかしいとか、もう少しきちんと作成できんのかなどと文句を言わぬこと。 #br **コメント [#y649752a] コメントがあれば、どうぞ。 #hr - 実のところ、官公庁の申請書などならともかく、普通の人でフォーム付きPDFファイルを活用できる場面は少ないでしょうね。 -- [[しのご]] &new{2009-08-14 (金) 15:11:23}; - Adobe Acrobatじゃなくてもフォーム作れんるですね。 -- [[パンダ君]] &new{2011-04-09 (土) 21:46:21}; - はい、試してみてください(笑)。意外なほど簡単に作成できます。 -- [[しのご]] &new{2011-04-10 (日) 02:22:50}; #comment_nospam