そんなに興味を持っていたわけではないのに、営業上のお付き合いでやむを得ずやってみたら“はまってしまった”という経験を持っている人は案外多いかもしれない。アドベンチャーレースも、そのひとつだ。
アドベンチャーレースの存在は知っていたが、そう興味があったわけでもないし、まして参加や見学をしようなどという気もなかった。ところが「アドベンチャー・ワイルド・チャレンジレースMt.森吉」の大会関係者から2年越しで説得されて、とうとう見学しなければならない状況へと追い込まれたのである。
見学だったのに、与えられたポジションは「審判&レスキュー」。適正なレース進行を図り、またコース上で参加選手が事故を起した場合には救助するわけだ。実際には選手と一緒に行動しなければならないため、レースを擬似体験することともなったのである。そして、これが面白い、はまりそうだ。
これは「アドベンチャー・ワイルド・チャレンジレースMt.森吉」(2003年7月26〜27日開催)を紹介しなければなるまい。
なお、このコラムを書くに当たってオフィシャル写真の掲載をこころよく了承していただいた→「アドベンチャー・ワイルド・チャレンジレースMt.森吉」大会関係者の方々へ感謝申し上げたい。*1
「アドベンチャー・ワイルド・チャレンジレースMt.森吉」の舞台は、秋田県内陸部で県北に位置する森吉山の山麓だ。最寄駅は秋田内陸縦貫鉄道の阿仁合駅であるが、自家用車を使うしか大会会場へたどり着くルートがなく、しかもガソリンスタンドは少なく閉店時間も早いので、現地入りするまでもがすでにアドベンチャーだ。
実際に現地入りしたのは夜間。高速道路を降りてからガソリンを補給する計画だったのだが、ない、ガソリンスタンドがないのだ。ようやく見つけたガソリンスタンドも、すでに閉店だった。アドベンチャーレースは自然を満喫する冒険だ。当然、レースのフィールドも自然の真っ只中である。もちろん携帯電話だって、ほとんどの フィールドが圏外である。
さて、「アドベンチャー・ワイルド・チャレンジレースMt.森吉」だ。森吉山県立自然公園内と、清流阿仁川で展開するレースで、ブナ原生林や渓谷、渓流、瀑布群を駆け抜けるトレッキングとウォータークライミングからスタートし、次に高原をさわやかにマウンテンバイクで走破。次は軽くウォーミングアップがてらにクロスカントリーで汗をかいたら、舞台を阿仁川に移してラフティングとなる。これは自然の中で己というアイディンティティーを認識するレースだ。
具体的なレース内容は次のようになっている。
1日目 | 第1ステージ | トレッキング&シャワークライミング (沢登りを組み合わせたコース) | 26Km |
第2ステージ | マウンテンバイク 山麓高原周回コース) | 20Km | |
2日目 | 第3ステージ | クロスカントリーラン (山麓高原内コース) | 12Km |
第4ステージ | ボートまたはボードラフティング (阿仁川コース) | Aタイプ:12Km Bタイプ:6Km |
たぶん何もないでしょうけど、コメントがあればどうぞ。