OpenOffice.orgを使っていながら、正直に言うとしおり付きPDFを作成できることを知らなかった。特にマニュアルのような文書の場合、しおりを付けられれば、便利なのにと思っていたのだが、OpenOffice.orgならば、これが簡単に作成できることが分かった。
そこで、OpenOffice.orgでしおり付きPDFファイルを作成する方法を紹介したい。
しおり付きのPDFファイルを作成するには、Writerで目次を作らなければならない。それには、アウトライン構造を持った文書としなければならないわけだ。要するに、章や項、節などの見出しは、スタイルの適用などできちんと見出し1、見出し2、見出し3と指定する。見出しのフォント、サイズなどはスタイルと書式設定で変更が可能だ。
次に、ツールバーの挿入から目次と索引→目次と索引と進み、目次の設定を表示させる。設定項目欄に目次と記載されていれば、とりあえずデフォルトのままでいいかもしれない。
そうすると、下記のように文書中に目次が挿入されるわけだ。
なお、目次の作り方をもっと詳しく知りたいという人は、「OpenOffice.org 目次 作り方」などのキーワードで適当に検索すること。また、動画によるマニュアルで目次作成などというものもある。
しおり付きPDFファイルを作るには、まずツールバーのファイルからPDFとしてエクスポートを選択する。
すると各種設定ができるボックスが表示される。まずは全般で「ブックマークの作成」にチェックを入れる。
次に初期値から「ブックマークとページ」にチェックを入れる。
あとは「エクスポート」ボタンを押すだけ。これで下記のとおり、しおり付きPDFファイルが完成する。しおりから本文へのリンクもきっちり機能していることは、もちろんだ。
できれば見本をみてみたいという人もいるだろう。よさそうな長文の文書がなかったので「青空文庫」から階層構造を持ちそうなテキストとして、「紙の歴史(桑原 隲蔵)」を拝借した。
とりあえずページ数を入れて、見出しを設定。下層に相当する見出しがなかったので、引用文を表示するための2文字下げの項目を下層の見出しとして設定した。とりあえず、サンプルとして下記に設置したので、ご覧いただきたい。なお、パタパタと見本用に作成したので、「作り方がヘタクソ」などと文句は言わぬこと。
コメントがあれば、どうぞ。